2019年8月23日、日経IRフェア行ってきました。
ここ2年東証IRフェアとともに参加しているので
前回も出展している企業は比較ができるようになって
理解も深められるようになりました。
今回は飲食店には増税前の対策について、
業績が下降気味の会社には今後の業績など聞いてきました。
今回気になったご紹介する企業は
3091 ブロンコビリー
3387 クリエイト・レストランツ・ホールディングス
3198 SFPホールディングス
6237 イワキ
3360 シップケアホールディングス
です。
参考になるとうれしいです。
目次
日経IRフェア出展企業気になった銘柄① 3091ブロンコビリー
ブロンコビリーは昨年の日経IRフェアにも出展していました。
残念ながら今年は2019年12月期の業績予想を下方修正したので
強気の説明会ではなく、業績が下がっていることは伏せて
ぼんやり説明しているのを感じました。
2019年12月期の下方修正の理由は人件費と値下げ 飲食業界は人手不足が課題・・
質問してきたのは下方修正の理由。
人件費とスクラッチカードによる値引きが業績を
圧迫しているとのことだそうです。
他にも気になるのは昨年も説明していた経常利益率が業界トップクラス
とのことですが・・
2017年12月→12.7%
2018年12月→11.9%
2019年12月(予想)→10.6%
2005年からずっと10%以上をキープしているのですが、
下降傾向にあるのも厳しい状況なのを感じます。
また増税対策は特にしていないそうで
テイクアウトも予定していないとのこと。
外で楽しんでもらうことを大切にしているそうです。
人権費は飲食業界の重要課題ですね。
良い面、期待したいことはウルグアイ産牛肉の解禁!仕入れ価格低減になるか?
ブロンコビリーは
今年解禁された低価格のウルグアイ産の牛肉を
いち早く取り入れたことでニュースでも話題になりました。
ウルグアイ産の牛肉は赤身が多くヘルシーなお肉だそうです。
どんなお味か気になりますね。
5月に販売開始し、完売して9月に再開予定だそうです。
ウルグアイ牛のサーロインステーキは、150グラム1,598円(税込)から
であるのに対して
オーストラリアなど他国産を使用したリブロースステーキは
150グラム2,138円(税込)~となっていて、
ウルグアイ牛はそれより500円程度安い
ので、安定して仕入ができて今後の回復に貢献できると
いいですね。
②3387 クリエイト・レストランツ、3198 SFPホールディングス
クリエイト・レストランツホールディングスは
ショッピングセンター内にレストランやカフェを展開していて
M&A積極的にしていて国内外に約240ブランドのレストランを
展開しています。
SFPホールディングスの親会社なので、
磯丸水産や鳥良が有名ですが、
他にも「つけめんTETSU」なども展開しています。
チェーンでないカフェやレストランも運営しているので、
以前行ったことのあるお店がクリエイト・レストランツのお店
だったなんてこともありました。
SFPホールディングスは、お寿司の「きづなずし」
も割と有名でしょうか?
今年5月に長野県を中心に「からあげセンター」等を
展開しているいる株式会社クルークダイニングを
子会社化して、SFPホールディングスもM&Aに積極的です。
両者ともM&Aに積極的、気になる増税、人手不足対策は?
M&Aで会社を大きくしていくのは
いちから事業を始めるより効率的であるので、
今後もM&Aでを積極的に行っていく企業は多いと思われます。
そうしないと会社も生き残るのが難しいのかもしれませんね。
増税対策について質問したところ、
クリエイト・レストランツのフードコートの店舗は
値上げを検討しているが、
磯丸水産などの居酒屋は消費者が値上げに敏感なので、
現状維持で頑張るそう
です。
テイクアウトも考えていないとのことです。
また、磯丸水産は24時間営業です。
人材を確保できているのか?については、
外国人を積極的に採用し、苦しいけどなんとか確保している
そうです。
24時間営業のため他社よりは人材確保の
ノウハウがあると思う
なんて言い方をIRの方がおっしゃっていました。
いずれにしても増税、人手不足は厳しそうです。
でも、外食する人がいなくなるわけではないし、
食は生きているうえでの楽しみのひとつ。
多くの飲食業界でも強い銘柄がひとつでも多く出てくることを
期待したいですね。
③ケミカルポンプで国内トップ 6237イワキポンプ
イワキポンプは普段目にすることのない商品なので
難しいのですが、化学薬品などの薬液移送に使用される
「ケミカルポンプ」を多品種に展開している会社です。
人工透析装置やプールの薬液注入、
シミ取りレーザーの内部に入っている冷却システムにも
使われているそうです。
2019年8月9日に2019年3月気の第1Qの決算が
減収減益だったのは昨年が好調すぎた反動もあるそうです。
(2019年8月9日発表 2030年3月期第1Q決算短信より)
半導体を作る装置の中に入れるポンプがあるそうですが、
ニュースでも言われているように半導体関連の下期回復論が
想定どおりであれば、業績も回復するのでは・・?
と言っていましたが、どうも厳しそうな印象でした。
回答してくださったIRの方がとても誠実に
答えてくださったので、応援したくなります。
④3360 シップケアホールディングス
シップケアホールディングスは2019年2月に開催された
東証IRフェスタにも出展していてのその後に
年初来高値を更新していた銘柄です。
2018年3月期は民間初のがんの重粒子線治療施設(2017年9月完工)
で増収減益でしたが、2020年3月期は利益も回復しています。
(2019年会社四季報秋号より)
話によると今まで自由診療だった
あご、骨軟部、前立腺がんが保険適用になり、
5~6万円で受けられるようになったため、
利用者が増えているそうです。
また、
施設がフル稼働していないそうで
年間800人の患者が2、3年後に全稼働することで
1,200~1,400人になるそうです。
2020年にはバングラデシュ病院も開院予定で、
重粒子線治療施設とともに赤字だそうですが
黒字転換するのが楽しみですね。
東証IRで聞いた内容と比較してみてくださいね。
順調なのが理解できます。
IRフェアは企業に直接質問できるチャンスで
積極的に質問すすことをおすすめします。
直接聞く生の情報に勝るものは無いですし、
すぐに投資対象にはならなくてものちに役立つこと
間違いないですね。
お土産ももらえるし、楽しみながら企業研究したいですね。
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